【今日の食卓】秋田県の知り合いから送ってもらった「いぶりがっこ」を食べてみたら、すごく旨味があるので驚いて、その秘密を探ってみたくなり、その結果として旨味の秘密と健康効果があることもわかった。
■いぶりがっこ
「いぶりがっこ」というのは、秋田県の本家「きむらや」の登録商標。
普通名詞としては、「いぶり漬け」という。
「燻り(いぶり)」は普通の日本語で、「くゆる」とも読むが、本来は何かの物がきちんと燃えずにくすぶることを表す言葉。
「がっこ」は秋田県の方言で「漬物」の意味。
つまり、「いぶりがっこ」は「燻った漬物」ということ。
■食べてみた
袋の裏を見ると、「おいしいお召し上がり方」として、中身を洗わずに薄く切って、器に盛りつけるとある。
普通の甘いだけの沢庵漬けとは異なり、すごく旨味がある。
■探求してみた
サルちゃんに食べさせると、「おいしい!」という。
持ち前の何事も「探求」せずにはいられない性格から、この旨味の秘密を知りたくなった。
原材料名を見ると「だいこん、漬け原材料(砂糖、食塩、米ぬか、還元水飴、醸造酢)」とあり、旨味の秘密となりそうなものは無い。
本来の作り方は、大根を囲炉裏の上に吊るして燻して、糠床に漬ける。
燻製にすることのメリットは何だろうか?
一つには、煙に含まれるフェノール化合物による抗菌作用、抗酸化作用によって、食材の保存性を高めることがある。
昔の人はそこまで経験的に知っていて、この製法となったのだろうか。
そして、燻製により水分を排出させて、結果として食材がもつ旨味が凝縮される。
また、燻製の独特の香りも美味しさの秘密だろう。
ただし、食べ過ぎると塩分の摂取過多などが懸念されるので、何事も程ほどにということが言えるだろう。
※「きむらや」のいぶりがっこ。
同じきむらやの、260g入り x 3袋。
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