食健三昧 by 百瀬直也 - 「食」と「健康」を探求するブログ

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【全日本人必読】大沢博著『心の病と低血糖症』~砂糖の摂り過ぎは、家庭内暴力、いじめ、非行、さつじん、不登校、じさつ、統合失調症、うつ、認知症、ADHDなどの原因に

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『心の病と低血糖症』(大沢博、第三文明社)読了。
白砂糖や果汁などの甘い物の摂り過ぎと米離れで低血糖症になる。


そしてそれは、家庭内暴力、いじめ、非行、さつじん、不登校、じさつ、統合失調症、うつ、アルツハイマー(認知症)、ADHDなどの多くの原因となっている。

少年の食生活の変化が非行などを生んだ

大沢博氏によれば、低血糖症は、不登校、いじめ、攻撃、非行、精神疾患、認知症などの基本的要因になっている可能性があるという。


大沢氏は、低血糖症の原因が食生活にあるとして、非行少年たちを自ら調査した。
少年院に行って現地調査を行ったこともある。
以下に、大沢氏が調査した事例や、他の研究者による事例を紹介する。

暴力少年の事例

岩手県の中学校で、数十人の生徒が職員室を襲撃する事件を起こした生徒たちは、清涼飲料の摂取が非常に多かった。
また集中力がなく、カッとなりやすく、暴力的だった。
問題を起こす男子たちは、教科書の代わりにカバンに清涼飲料の1Lペットボトルを2種類入れていた。

放火少年

大沢氏が相談を受けた岩手県の小学4年生は、万引きを繰り返し放火事件も起こした。
彼の好きな食べ物は、ケーキ、アイスクリーム、サイダー、角砂糖で、角砂糖をおやつ代わりに食べていて、1日最高54個も食べていた。

祖母・両親ごろし

1988年7月、東京の高級住宅地で、中学2年生の男子が、就寝中の祖母と両親3人をメッタ指しにして命を奪った。
彼の祖母は、共働きの両親が不在中に少年に言われるままにお菓子を与え、夕食前にも与えていた。
母親は、祖母がこっそりジュースを買い与えていることを好ましく思わなかった。

自動車窃盗犯

英国の自動車窃盗犯の青年は、朝食を食べず、昼食代わりに砂糖たっぷりのコーヒー4~5杯、ティータイムにトマトケチャップをつけた白パン2枚・コーヒー5杯、夕食にケーキ・ビール・チップスなどを摂っていた。
1日にスプーン100杯分の砂糖を摂っていたことになり、反応性低血糖症と診断された。
調査者のアドバイスによる食事に変えたところ、青年は二度と犯罪を起こすことはなかった。

不登校(ひきこもり)

中1男子は、両親が出稼ぎで、祖母と二人暮らし。
家庭訪問すると、本人の部屋は、寝具は敷きっぱなしで、枕元には灰皿・清涼飲料水の空き瓶3~4本がころがり、腹が減るとインスタントラーメンを食べていた。

不登校の女子中学生

不登校の女子中学生を教師が家庭訪問すると、落ち着きがない、同時にいくつもの話題を出し話が支離滅裂になるなどの傾向が見れらた。
彼女は昼食・夕食にご飯を食べず、代わりにケーキ作りが好きで作ったケーキを食事代わりに食べていた。
勉強の合間には、甘い物、スナック菓子、砂糖入り紅茶・コーヒー、炭酸飲料を摂っていた。


その後しばらくして彼女に会った時には、とても落ち着いていて、聞くと、自宅を出て寮生活を始めたという。
下宿で出る食事をしっかり食べていると、甘いものはあまり食べたくなくなると彼女は話していた。

少年の暴力が増えた要因

1970年代半ば頃から、食品に添加される「ブドウ糖果糖液糖」の需要が急激に増えた。
同じ頃に、日本の家庭で「米ばなれ、砂糖とりすぎ」の食生活の傾向が顕著になってきた。
奇しくも、子どもたちの暴力が大きな社会問題となり始めた時期と一致した。
家庭の中に「米類」をしのぐほど「菓子類」が入ってきたことと、決して無縁ではない。

決定的と思われる証拠

以下に、海外での低血糖症と少年の非行・犯罪との関係についての研究事例を示す。

放火と低血糖。

バークネンは、反応性低血糖症傾向が放火と関連していることを発見した。
レヴィスとヤーネルは、糖負荷試験を受けた59人の放火犯のうち、27人(46%)が反応性低血糖症の値を示したことを明らかにした。

砂糖を減らした食事で暴力が減った

ショーエンセラーが北カリフォルニアの少年施設で行った実験では、3399人の非行少年少女に、砂糖・スナック・食品添加物を減らした食事を与えたところ、じさつ未遂が0、乱暴と殴り合いが25%減という結果となった。

低血糖症の特徴

大沢氏が大学で講義を行った学生や教師などから自分の食生活や行動についてのレポートを提出させ、低血糖症を疑われるケースを報告している。


その中には、以下のような事例があった。
寝起きが悪い、めまい、ひどい頭痛、指先が冷たい、筋力低下、集中力がない、風邪を引きやすい、骨が弱い、疲れやすい、意識低下、いらいら、何もしたくない、落ち着きがない、破壊的行動、体がだるく低体温、非行、短期、すぐ泣く、やけ食い。

他の病気と誤診される

大沢氏によると、ほとんどの医師が低血糖症に対する理解がないために、誤診をしてしまうことが多いという。
その中には、以下のような病気がある。
若年性高血圧、腎硬化症、不安神経症、心身症、精神発達遅滞、慢性じんましん、神経性皮膚炎、メニエール症候群(張力喪失、めまい)、脳動脈硬化、頭痛、慢性神経症的状態、慢性気管支ぜんそく、リウマチ性関節炎、パーキンソン症候群(老衰麻痺)、アルコール依存症、糖尿病、神経過敏、統合失調症、うつ病、パニック障害、ADHD、etc。

「世の中の仕組み」がそうなっている

大沢氏が本書で書いているような内容が日本で広まらないのは、日本人が作ってきた「世の中の仕組み」のせいというべきだろう。
察しが良い人ならばこれだけで理解してもらえるだろうが、説明が必要ならば以下の通り補足する。


低血糖症の病気の存在を初めて世に示した米国のシェール・ハリスは、低血糖症には以下のような症状があることがわかっていた。
不眠、頭重感、筋肉硬直、動悸、悪夢、恐怖、無感動、攻撃、破壊、倦怠感、泣く、足の冷感、怒り、じさつ志向。


ハリスはまた、糖尿病の治療に用いられるインスリンに重大な副作用があることを発見したが、その一つは低血糖症だった。
ハリスの業績は本来ノーベル賞に値するほどだが、当時の医療体制にとって都合が悪いものだったため、攻撃したり無視された。


それは、低血糖症に有効な手段として、患者に「白砂糖、キャンディー、コーヒー、清涼飲料の摂取をやめる自己管理の提案」をすることだった。
だが、それは…

製薬産業や食品産業に巨大な損失をもたらすものだった。その意向を受けた医師たちが、彼を攻撃したのも当然である。
(「心の病と低血糖症」、大澤博)

 

日本でも変わらない

この事実は、いまの日本でも、まったく変わらない。
そのことに私は、強い憤りを覚えるのだ。


若い凶悪さつじん犯の多くは、おそらく低血糖症だろうと推測する。
そして、砂糖を使用した食品は、人々を病気・短命にする元凶でもある。


いつまでも騙されたままでいたくないならば、この本を読むことが必須だろう。


心の病と低血糖症―危ない!砂糖のとりすぎと米ばなれ

心の病と低血糖症―危ない!砂糖のとりすぎと米ばなれ

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